2012年11月05日
展覧会の影響版画
9月に神戸までエドワード・バーン・ジョーンズ展に行ってきました。
OG版画仲間3人組の珍道中、日帰りで慌しく写真を撮る暇もありませんでした(笑)
10月には松江へ松本竣介展へ。
とてもよかったです~~!!!
大好きな画家なので、帰った後も図録を眺めながら幸福感に浸ってました。
さて版画ですが、しばらく記録してなかったのを思い出しました。
何点か写真も撮って無いのでとばします。
今回バーン・ジョーンズ展に影響され、彼の「眠れる森の美女」から
めったにしない人物なのですが、バーン・ジョーンズの絵を模して描きました。
とても小さな作品なので、細い線は難しいのですが、ドライポイントを効果的に使って、柔らかい薄い影を作ることができました。
版を大きくすればすごく緻密で繊細なものを描くのが可能かと。
ドライポイントはめくれのにじみに何とも言えない味を感じます。
次に、淡いトーンで線のない水彩画のような効果を出したいと思った作品2つ。
思ったよりあっという間にできました。
炭で磨くテクを活かしたかったのですが、それほど手間をかけることもなくあっさり終了。
この手の手法は野菜とか果物などが向いているみたいです。
が、そのうち範囲を広げようと思います。
もっとディープと磨きを繰り返していけば深みのある作品も作れると思うので楽しみです。
これは版画を始めて1年もしないころ、ある作家の絵をイメージして作ったのをずっと投げておいたので、少し手を入れて多色刷りにしてみました。
模倣も勉強になります。
次回は松本竣介に影響を受けたものになるかな?
2012年05月29日
心象による具象化
目で見るものは、本当は不確かなものなのかもしれない・・・
はじまりは、ビルのデフォルメされた都会の風景・・・
版画作業しているとき、途中の段階で刷りを入れ飾っておくことがあるのですが、この版画もずっと自宅の窓辺に飾っておきました。
ある日、ふと遠くからその版画を眺めていると、都会とは真逆の断崖に立つ樹木の絵が浮かんできました。
もくもくと沸き立つ雲。
風になびく樹木。
どことなく孤独で、でも力強く、希望でもあり、愛と光の見える・・・
私の心象風景??
イメージとは何なのでしょう?
どこから湧いてくるのか・・・
不思議ですが、心の中にぼんやりと見えたのではなく、そのときはっきりとくっきり、この目に! 写真右のようなしっかりとした絵が見えたのです。
だから同じ版から再生させました。
reborn...
あとは本刷りだけ・・・
2011年12月02日
銅版画
オリーブの版画からまたひさしぶりになってしまったのですが、この秋から数回キャンパスに顔を出しました。
相変わらずの薄暗い作業場はひとりだと怖いですが、先月の半ば頃、お休みする人が重なって、ついにひとりで作業する目に合いました。
うら寂しいけど、作業は捗りました。
最近の作品です。
青い海のイメージ
同版で2回刷りました。
クロッキー帳に挟んで帰ると水分を取ってくれて、そのまま本棚に挟んでおくとしばらくして取り出したとき紙がふにゃふにゃなってなくて、きれいです。
オリーブに続いてカラー刷りです。
今回は少し鮮やかな色を使ってみましたが、黄色が効いているのはライトグリーンです。意外とよい効果を出してくれました。あとはピーコックもブレンドしてます。
2回目の色の乗せ方で深みが変わるので、インクの拭き取り方もいろいろ勉強になります。若干の版ズレは立体感が出ます。
ディープから磨きで白い部分を後から作る方法を使ってみました。
最近はシャルボネの黒がとても好きです。
深い黒に少し青を加えて、さらに深く。
同版4色、4回刷りました。
腐食が浅いせいか、写真だと少し模様が出てないみたいで、ちょっと雰囲気違います。
今回も色を使ってみましたが、色刷りをすると刷りによってかなり変化があります。
版画をやってると成長過程に通る道がありますが、これも行きつ戻りつで、同じところに何度も戻ることがあります。でもそこは同じ場所でありつつも同じ景色ではありません。不思議です。同じ本を何度も読んで、そのつど違う感想を持つといった感覚でしょうか。
行き先も分からないまま、これからも放浪の旅です。
2011年07月27日
ひさしぶり
駒井展を見に行って、ちょっぴり刺激された…。
ひさしぶりにキャンパス訪問。
いつものようにK先輩が、汗を出してがんばっていました。
10ヵ月ぶりくらいに顔を見ました。
ある人から見ると、先輩とわたしはキャラや思考がかぶっているらしいですが、モノの感じかたに関して話が分かりやすく、わたしとしては尊敬すべきよき先輩です。わたしの考えているイメージ的なことを理解してもらえる貴重な存在?
熱く版画に対するお互いのイメージを語って楽しいひとときを過ごしました。
うっかりすると、口ばかり動かしているわたし。エンジンのかかりが遅いのが欠点。ついつい話し込んでからの作業スタートとなってしまいました。
以前やりかけていたアボカドも仕上げたいと思っていたのですがタイムアウト。
今回は吉和の雑貨屋さんでゲットした額に入れる版画を作りました。
最初に額ありきというパターンは、今回が初めてのこと。通常ではありえませんが、そこを気にしないのがわたし流?
どうかな…と思っていましたが、テスト刷りを額に入れて見るとなかなかいい 感じになってます。このままあっさりした作品にしてもいいかも…。
しばらく、このまま飾っておくことにします。
2008年11月04日
デザインフェスタ
銅版画グループで、デザインフェスタに初参加することになりました。
デザインフェスタは1994年から始まってますが、自由なオリジナル作品発表の場ということ以外あまり知りません。
まずは、どんなものかと版画グループの若い子たちが中心になって話を進めてくれました。私は年上のくせに世話になりっぱなしなので、非常に申し訳ない気持ちであります。
でも、その子たちのお陰で、活動的な版画生活を送れています。
うれしいことです。
ということで時間があって、興味のある方は東京ビッグサイトまで行ってみてください。
「DESIGN FESTA VOL.28!」
東京ビッグサイト
2008年11月8日(土)・9日(日)
11:00 - 19:00
私たちのグループは11月9日(日)だけの1日参加で、
西ホール1FC-899です。
お問合せ先
douten8@gmail.com
Machako : 14:16 | コメント (2) | トラックバック