2011年12月02日

銅版画

オリーブの版画からまたひさしぶりになってしまったのですが、この秋から数回キャンパスに顔を出しました。
相変わらずの薄暗い作業場はひとりだと怖いですが、先月の半ば頃、お休みする人が重なって、ついにひとりで作業する目に合いました。
うら寂しいけど、作業は捗りました。
最近の作品です。


青い海のイメージ
同版で2回刷りました。
クロッキー帳に挟んで帰ると水分を取ってくれて、そのまま本棚に挟んでおくとしばらくして取り出したとき紙がふにゃふにゃなってなくて、きれいです。

オリーブに続いてカラー刷りです。
今回は少し鮮やかな色を使ってみましたが、黄色が効いているのはライトグリーンです。意外とよい効果を出してくれました。あとはピーコックもブレンドしてます。

2回目の色の乗せ方で深みが変わるので、インクの拭き取り方もいろいろ勉強になります。若干の版ズレは立体感が出ます。
 


ディープから磨きで白い部分を後から作る方法を使ってみました。
最近はシャルボネの黒がとても好きです。
深い黒に少し青を加えて、さらに深く。


同版4色、4回刷りました。
腐食が浅いせいか、写真だと少し模様が出てないみたいで、ちょっと雰囲気違います。
 
今回も色を使ってみましたが、色刷りをすると刷りによってかなり変化があります。

版画をやってると成長過程に通る道がありますが、これも行きつ戻りつで、同じところに何度も戻ることがあります。でもそこは同じ場所でありつつも同じ景色ではありません。不思議です。同じ本を何度も読んで、そのつど違う感想を持つといった感覚でしょうか。

行き先も分からないまま、これからも放浪の旅です。
 
 

Machako : 2011年12月02日 01:52

COMMENT

コメントしてください




保存しますか?

(一部のHTMLタグを使うことができます)